アマゾンギフト券、贈ってみた
私はまだ20代半ばですが、年齢を重ねるにつれてプレゼントを送る際やお返しの際に、「何を選んだらいいのだろう」と悩んでしまうことが多くなりました。
職場で付き合いのある人や、立場や年齢が上の方には、かしこまった品を送れば間違いないという安心感がありますが、私が悩んでしまうのは親しい友人に対してです。
学生の頃ですと少しふざけたプレゼントや、普段使う文房具でごまかしていましたが、そういった時期も過ぎると「何が喜ばれるのだろう」とプレゼントのやりとりが億劫になってしまうことが多くなりました。
あるとき、高校時代に仲の良かった面々で集まる機会がありました。そこからまた旧知の仲を温めているうちに私の誕生日を迎え、プレゼントをもらいました。
それ自体は「そんなことを覚えていてくれたのか」と嬉しかったのですが、はやりお返しのことを考えると憂鬱な気持ちになってしまいました。ちょうど仕事も忙しく、プレゼントのお返しに何を購入しようか迷っていると、デパートの金券売り場でアマゾンギフト券を見つけました。
アマゾンギフト券の存在自体はそれ以前より認知していました。
自分自身もアマゾンを利用して買い物をしますし、社会人になってからお祝いとしてアマゾンギフト券をもらったこともあります。プレゼントとなるとつい「形として残るもの」や「思い出として残る体験」ということばかりに囚われていましたが、「もらった相手が自由に選択できる」という点では、とても優秀であることに気がつきました。
相手に何が欲しいか聞くのも失礼ですし、だからといって現金を渡すわけにもいきません。仲の良かった間柄なのでできるだけカジュアルにプレゼントのやり取りをしたかったので、同じ金券でもお米券のようなものではなく、様々な商品に使えるアマゾンギフト券を贈ることに決めました。
とはいえ、デパートの金券売り場で取り扱っているプラスチックカードタイプのアマゾンギフト券を手渡すのは、仲の良い相手だとしても味気ないというか、雑な印象を受けてしまいます。
ですが様々なタイプのアマゾンギフト券が発行されており、アマゾンではそれらを購入することもできます。デジタル商品もありましたが、それでは「プレゼントを贈った・貰った」という感覚が薄れてしまうため、商品券タイプのアマゾンギフト券を購入しました。
私はアマゾンギフト券と一緒に、金券でお返ししてしまうことの非礼を詫びた手紙も同封しましたが、その友人は「そんなことはない、使いやすいからありがたい」という旨の言葉を私にくれました。後日、アマゾンで購入した品物の写真を送ってくれて、大変喜んでくれたようなので結果としてアマゾンギフト券を贈って良かったとほっとしました。
初めは金券を贈ることに抵抗がありましたが、何を贈れば相手は喜んでくれるかあれこれ悩むこともなく、相手に贈ったものが迷惑になってしまうリスクも回避できました。
周知の通りアマゾンは様々な商品を取り扱う通販の大手です。投げやりになってしまいますが、私が望まないものを贈るよりも、その中で本当に自分が欲しいものを見つけて貰った方がいいのかもしれません。プレゼントをやり取りする気持ちの暖かさはないかもしれませんが、貰った側の選択肢の広さに関してはアマゾンギフト券に勝るものはそうそう無いと思います。
同じ人に二回目以降もアマゾンギフト券を贈るのは難しいですが、プレゼントに困ったときの最終手段として、私を助けてくれる便利な選択肢になりました。